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2010 年度 実績報告書

次世代シーケンサーを用いたパーキンソン病の遺伝因子に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22890041
研究機関東京大学

研究代表者

三井 純  東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (70579862)

キーワードパーキンソン病 / 関連解析 / 次世代シーケンサー
研究概要

パーキンソン病患者サンプル64例を8×8のマトリックスに配置し,各8行各8列についてサンプルをプーリングした.候補となるライソゾーム遺伝子6遺伝子について,それぞれのプールDNAをPCRにて増幅し(合計24kb相当の領域),ライブラリーを作成し,IlluminaGAIIxシングルエンド100塩基の解析にて各ライブラリーあたり1レーン相当の解析を行った.アレルあたり1,000~2,000のdepthに相当する塩基配列が得られた.dnSNPに多型として登録のない変異に着目して,マトリックスによる整数計画法を用いて変異とそのサンプルを同定した.検索した範囲で3個の変異が同定され,いずれも64例中1例にヘテロ接合性に認められた.うち1個の変異はライソゾーム病の病原性変異として報告のある変異であり,うち2個の変異は多型・病原性変異データベースに登録のない変異だった.これらの変異が真の変異かどうかを直接塩基配列決定にて解析したところ,いずれの変異・サンプルとも正しいことを確認できた.本解析により,(1)十分なdepthがあれば,8サンプルのプーリングは変異同定において現実的な手法であることが示された.(2)マトリックスによるプーリングによってバーコードを用いずにサンプルと変異の対応が可能であることが示された.今後は,変異を認めた遺伝子について,さらに大規模なサンプルで塩基配列解析を行い,パーキンソン病の遺伝因子検索を進める.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Posterior column ataxia with retinitis pigmentosa in a Japanese family with a novel mutation in FLVCR1.2011

    • 著者名/発表者名
      Ishiura H, Fukuda Y, Mitsui J, et. al.
    • 雑誌名

      Neurogenetics.

      巻: 12 ページ: 117-121

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Mechanisms of genomic instabilities underlying two common fragile-site-associated loci, PARK2 and DMD, in germ cell and cancer cell lines.2010

    • 著者名/発表者名
      Mitsui J, et. al.
    • 雑誌名

      Am J Hum Genet.

      巻: 87 ページ: 75-89

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Multiplexed resequencing analysis to identify rare variants in pooled DNA with barcode indexing using next-generation sequencer.2010

    • 著者名/発表者名
      Mitsui J, et. al.
    • 雑誌名

      J Hum Genet.

      巻: 55 ページ: 448-455

    • 査読あり
  • [学会発表] Case-control association study of PARK2 exon rearrangements in Parkinson disease using an array comparative genomic hybridization analysis.2010

    • 著者名/発表者名
      Mitsui J, et. al.
    • 学会等名
      American Society of Human Genetics
    • 発表場所
      Washington D.C., U.S.A
    • 年月日
      2010-11-04

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公開日: 2012-07-19  

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