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2010 年度 実績報告書

周産期異常についての疫学研究

研究課題

研究課題/領域番号 22890163
研究機関大阪市立大学

研究代表者

針田 伸子  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 後期臨床研究医 (50587821)

キーワード母子保健
研究概要

平成18年度に開始したコホート研究の整備を完了させた。並行して、研究対象者の診療録のデータ入力(妊婦健診の内容・分娩記録など)を順次行った。データ入力は平成23年3月に終了した。既に入力が終了している範囲で、以下の解析を実施した。
1、Small-for-gestational-age(出生体重が各分娩週数における10%タイル未満の児、以下SGA)に対するリスクについて検討を進めた。SGAの発症と、妊娠前の体格や妊娠中の体重増加量との関連が認められた。妊娠前および妊娠中の適切な体格維持についての指導に役立つ知見である。また、SGA発症に対する喫煙習慣の影響を確認し、既存の知見を追認できた。血液検査の所見とSGAの発症との関連について検討したところ、白血球数や血液容量との関連性を示唆する結果を得た。この知見は、SGAの発症機序の解明に寄与する可能性があると考えられる。
2、分娩時の会陰裂傷に対する、母体や胎児の身体的特徴についてのリスク評価を行った。胎児の特徴などからリスクを評価できる可能性を示唆する結果を得た。
3、月経痛に対する生活習慣のリスク評価を行った。この結果により、妊娠前からの母性保健の向上に寄与する知見を発信できるものと考える。
上記解析結果について、現在論文作成中であるほか、平成23年4月以降の学会で発表予定である。
なお、本研究に関連した前年度の研究成果について、第21回欧州産科婦人科学会(平成22年5月)、第62回日本産科婦人科学会(平成22年4月)に発表した。

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公開日: 2012-07-19  

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