研究概要 |
Isakaらによって,ヨコバイを寄主とするverticillium hemipterigenum BCC 1499株の発酵液より単離・構造決定された,抗結核作用を有するユニークなジケトピペラジンダイマーであるvertihemiptellide Aの合成研究をおこなった。グリシン誘導体を出発物質として,ジケトピペラジンのα位に水酸基を有する化合物を合成した。次いで,酸性条件下,α位水酸基を利用して生成させたアシルイミニウムイオンに対するPMB-SHの付加反応によりスルフェニル基を導入することでvertihemiptellide Aのモノマーに相当するエピジチオジケトピペラジン等価体の合成に成功した。
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