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2010 年度 実績報告書

性腺ステロイドホルモンによる概日リズム変化の神経制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22890173
研究機関帝京平成大学

研究代表者

中村 孝博  帝京平成大学, 薬学部, 講師 (00581985)

キーワード生物時計 / 生殖生理学 / 睡眠・覚醒 / 時計遺伝子 / 神経回路
研究概要

平成22年度(平成23年3.月31日まで)では、研究目的である「エストロゲンが直接作用する従属振動体(エストロゲン感受性従属振動体)を同定する」ことを達成するために年度ごとの目標であった「実験1:免疫組織化学法による候補神経核の絞り込み」を実施した。まず、申請者は、時計遺伝子であるPER2の様々な抗体を用いABC法にて免疫組織化学を行った。その結果、Alpha Diagnostic社製のPER21-A抗体が、候補神経核(扁桃体(Amygdala)、分界条床核(BNST)傍室傍核領域(SPZ)、室傍核(PVN)、視床下部背内側核(DMH)、視床下部内側視索前野(DMH))の細胞におけるPER2とよく反応し、PER2発現を単一細胞単位で判別でき、細胞数のカウントが可能であることが分かった。平成22年度内で、実施できなかった実験1の残りの部分に関しては、次年度(平成23年度)に持ち越し実施する予定である。別の目標であった次年度に向けた設備のセットアップでは、次年度に実施予定である実験2、3で用いる手法である電気生理学的実験とルシフェラーゼ発光システムを用いたPER2発光リズム測定に対する設備のセットアップを行った。測定室の確保、測定装置の製作・構築、環境整備などを行い、テストランを数カ月にわたって行い、現在では常に測定が可能な状態を構築している。
また、対外的には、本研究に関連した研究内容の論文発表(2件)及び学会発表(1件)を行った(研究発表欄参照)。総合的に判断して、平成22年度は、当初の計画の8割程度の実施にとどまったが、次年度にカバーできる部分であり研究計画を実施できたものと判断している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 生体リズムと時間薬理学-時間治療への展望-2011

    • 著者名/発表者名
      枝川義邦、中村孝博
    • 雑誌名

      早稲田大学高等研究所紀要 第3号

      ページ: 57-66

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Vasoactive Intestinal Peptide is Critical for Phasing and Amplitude of Rhythms in Circadian Gene Expression in the Suprachiasmatic Nucleus and Peripheral Organs2011

    • 著者名/発表者名
      Loh DH, Dragich JM, Kudo T, Schroeder AM, Nakamura TJ, Waschek JA, Block GD, Colwell CS
    • 雑誌名

      J.Biol.Rhythms.

      巻: 26(3) ページ: 200-209

    • 査読あり
  • [学会発表] 加齢によるマウス視交叉上核(SCN)リズム機能の低下2010

    • 著者名/発表者名
      中村孝博
    • 学会等名
      第17回日本時間生物学会
    • 発表場所
      東京都、早稲田大学
    • 年月日
      2010-11-21

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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