アトピー性皮膚炎自然発症マウスflaky tail(ft^-・ma^-/ft^-・ma^-)はフィラグリン遺伝子に変異をもつが、この変異が高IgE値表現型とma(体毛がぼさぼさ)表現型を示すものではないことを申請者のグループは明らかにした。高IgE値表現型とma表現型の原因遺伝子を同定するため、責任領域を決定するための多型マーカーを確立した。戻し交配による組み換え体マウスを解析し、ma候補領域を3.7 Mbまで狭めることに成功した。次に遺伝的組換えを生じたマウスの作出を試み、ft(ft^-・ma^+/ft^-・ma^+)とma(ft^+・ma^-/ft^+・ma^-)が分離しそれぞれを単独で持つ個体を獲得した。
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