腎臓足細胞の障害は不可逆か。足細胞特異的遺伝子欠損動物を用いた治療可能性の検討

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22890196
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 腎臓内科学
• 研究機関: 東京大学 (2011); 帝京大学 (2010)
• 研究代表者: 渡邉 秀美代 東京大学, 大学院・医学系研究科, 特任研究員 (30422314)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2011
• キーワード: 慢性腎不全 / 腎足細胞 / p130-Cas / 遺伝子治療 / ナノキャリア

研究概要

当研究では腎臓足細胞が骨格筋や筋のようにアクチン細胞骨格のシグナル伝達経路を持つことに着眼した。つまりこれは腎足細胞には力学的負荷を受けてリモデリングを繰り返している骨格筋組織と共通するシステムが存在する可能性を示唆しており、即ち現在不可逆と考えられている慢性腎不全の治療可能性を示している。そこでまず腎足細胞特異的機能異常マウスを作成し、治療を試みる。治療の際には当研究室で開発した遺伝子ナノキャリアを用いる予定である。

研究成果

• [雑誌論文] Direct and Instantaneous Observation of Intravenously Injected Substances Using Intravital Confocal Micro-Videography (2010)
  • 著者名/発表者名: Y. Matsumoto, S. Watanabe et. al.
  • 雑誌名: Biomed. Opt. Express 巻: 1(4) ページ: 1209-1216
  • URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed?term=Direct%20and%20Instantaneous%20Observation%20of%20Intravenously%20Injected%20Substances%20Using%20Intravital%20Confocal%20Micro-Videography
  • 査読あり
• [雑誌論文] Pancreatic cancer therapy by systemic administration of VEGF siRNA contained in calcium phosphate/charge-conversional polymer hybrid nanoparticles
  • 著者名/発表者名: F. Pittella, S. Watanabe et. al.
  • 雑誌名: J. Control. Release in press 巻: (掲載確定)
  • DOI: DOI:10.1016/j.jconrel.2012.05.005
  • 査読あり
• [学会発表] ポリカチオン構造の精密設計に基づいたポリイオンコンプレックス封入siRNA分子数の制御 (2012)
  • 著者名/発表者名: 茶谷洋行、渡邉秀美代et. al
  • 学会等名: 第61回高分子学会年次大会
  • 発表場所: パシフィコ横浜、神奈川県横浜市
  • 年月日: 2012-05-30
• [学会発表] Preparation of polyion complexes incorporating the regulated number of siRNA molecules by fine-tuning of polycationic structures (2012)
  • 著者名/発表者名: Chaya H, Watanabe S et. al
  • 学会等名: Softinterface International Mini-Symposium on Biointerface-Interface between Bio and Materials
  • 発表場所: つくば国際会議場、茨城県筑波市
  • 年月日: 2012-03-18
• [図書] 症候群ハンドブック (2011)
  • 著者名/発表者名: 渡邉秀美代、内田俊也、編集:福井次矢/辻省次,総編集:井村裕夫
  • 総ページ数: 792(476-477)
  • 出版者: 中山書店
• [備考]
  • URL: http://www.bmw.t.u-tokyo.ac.jp/index.html
• [産業財産権] 核酸デリバリー様ユニット構造体 (2012)
  • 発明者名: 片岡一則、渡邉秀美代, 他6名
  • 権利者名: 片岡一則、渡邉秀美代, 他6名
  • 産業財産権番号: 特許、NC1201JP
  • 出願年月日: 2012-04-27
  • 外国