研究課題/領域番号 |
22H00039
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
宮本 真二 岡山理科大学, 生物地球学部, 准教授 (60359271)
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研究分担者 |
安藤 和雄 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 連携教授 (20283658)
市川 昌広 高知大学, 教育研究部自然科学系農学部門, 教授 (80390706)
吉野 馨子 (谷垣馨子) 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (70448918)
大西 信弘 京都先端科学大学, バイオ環境学部, 教授 (80378827)
寺尾 徹 香川大学, 教育学部, 教授 (30303910)
山根 悠介 常葉大学, 教育学部, 准教授 (10467433)
南出 和余 神戸女学院大学, 文学部, 准教授 (80456780)
浅田 晴久 奈良女子大学, 人文科学系, 准教授 (20713051)
赤松 芳郎 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 特定助教 (80826199)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | アジア・モンスーン地 / 災害論の転換 / グローバル問題(離農・過疎) / 家族農業 / 災害の周期性 / 南アジア / 地域間比較 / 災害 |
研究実績の概要 |
初年度であり,「予備調査」として位置づけた年度となった.いまだ世界的な感染症の影響下にあり,国内と海外の調査地の決定が重要となった.すでに研究申請段階でオンラインを通じた協議を研究分担者や国内・海外の研究協力者もふくめて実施しており,研究目的は鮮明化させてきた.しかし,感染症に加え,ミャンマーの政情不安定化,そしてその周辺国への影響もあり,今年度は逐次状況を鑑みながら現地調査を行うための手続きを,安全・安心を第一に調査地の変更も含めて柔軟に変更しながら開始した. 現時点では,高所山岳地域の災害と人間対応の関係性を議論するため,研究代表者が長く調査経験を有するネパールで現地の研究協力者と各種調整を行い,現地調査の可能性を見いだし,秋の乾季に現地もしくは周辺国の協力者と国際ワークショップをネパール(カトマンズ.トリブバン大学)で実施した.そして,その後,調査地選定のためのトレッキング予備調査(マナン地域)を計画した.ワークショップ開催地域のネパールから研究協力者を日本に招聘し,日本の災害対応についての現地調査を実施した.さらに公衆衛生の質的調査が展開されているケニア地域での現地調査も行った. また,ワークショップのネパール以外の招聘海外研究者との打ち合わせをもとに,海外現地調査の情報収集,また可能であればネパール以外の国々への予備調査も実施したい考え計画を実施したが,感染症再拡大の影響があり,次年度に延期した. 一方,国内では罹災地域各地にの情報を研究会を重ねながら設定し,各研究分担者や下記の研究協力者の協力をもとに各種研究会や予備調査を実施した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍あけで海外への渡航が不安定な初年度であったが,海外研究協力者との調整をきっかけに,初年度の調査地の決定など,予備的な作業が進展したことが「おおむね順調に進展している」理由である.しかし,過去数年間に海外への渡航が制限されていたこともあり,航空運賃が高騰し,当初より経費がかかり,前倒しの申請を行った.しかし,国際ワークショップのネパールで無事に開催でき,幸先よい共同研究が展開できたと考えている.
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今後の研究の推進方策 |
ひきつづき,災害の発生およびその復興過程に,もしくは災害像の相違について,各カウンターパートが海外・国内の事例を本調査として展開する.とくに,防災インフラの近代化を成し遂げた日本との比較を実施するために,研究代表者の所属機関での各国の海外研究協力者および研究分担者によって国際ワークショップを開催し,その「相関」にかんする議論を展開したいと考える.
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