研究課題
基盤研究(A)
反円分拡大の岩澤理論はBirch--Swinnerton-Dyer予想をはじめとする数論的多様体のL関数の特殊値の研究に、大きな進展をもたらしてきた。本研究は、応募者自身によるRubin予想の解決という近年の大きな成果を踏まえて、非通常な素数における反円分拡大の岩澤理論を、通常な素数における理論と同等な水準にまで発展させるものである。
非通常な素数における岩澤理論の研究は、通常な素数での先行する研究に比べて大きく遅れていたが、近年の応募者自身の研究を突破口とすることで著しく進展する機会を迎えている。p進L関数の構成や特殊値の研究など具体的に設定された様々な課題を解決することで、岩澤理論の発展とその帰結を全ての素数について確立することが期待される。