研究課題
基盤研究(A)
南極周回気球を用いて宇宙線に含まれる反重陽子を世界最高感度で探索する。エキゾチック原子を利用した独創的な反粒子識別手法を採用し、大面積立体角の測定器を長時間飛翔させることで、先行研究の上限値より約60倍高い探索感度を実現し、これによってダークマターの探索を行う。
10~30GeV付近の軽いダークマターが存在した場合に、その対消滅によって反重陽子が生じると考えられており、それを観測することができたら、非常に大きなインパクトがある。また、反ヘリウム、反陽子についても観測を行い、それらに由来するダークマターを探索し、原始ブラックホール数密度に対する制限も与えることができる。