研究課題/領域番号 |
22H00198
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
山西 陽子 九州大学, 工学研究院, 教授 (50384029)
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研究分担者 |
原本 悦和 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (30540869)
田川 美穂 名古屋大学, 未来材料・システム研究所, 教授 (40512330)
菅野 茂夫 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (60726313)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 電界誘起気泡 / 人工物導入 / 生体組織 / 情報埋め込み |
研究実績の概要 |
本研究では電界誘起気泡による金属から生体組織までの幅広いターゲットへ金属を埋込する技術を発展させ,生体界面を物理的刺激によってアクティブに制御することにより生体組織等に情報を埋込む実装技術を完成させ,外部から接触・非接触にセンサをアプローチして情報伝達することを目標としている. 本技術は表面に薄膜電極を貼る技術とは一線を画し,実際に表層に低侵襲に情報を埋め込んでいるためこれまでになくロバストかつ安定にウェットな生体内外の情報伝達を行う技術である.情報の種類は磁性情報,遺伝子,機能性材料などを対象とし,情報量や埋め込む深さにおいてもターゲットの物性に応じてμmオーダで制御可能とし幅広いセンサに対応するものとする. 電界誘起気泡の気液界面の還元作用によって磁性情報としてパーマロイを析出することに成功した昨年度の結果を元に2023年度は安定かつ高効率に機能性材料を析出するための条件検討を行った.プラズマ誘起の気液界面において微小な高温急冷な反応場を発生することが特異な機能性金属を析出するために重要であることを突き止めた. また電界誘起気泡の気液界面の還元作用によってハイドロゲル上で金ナノ粒子を合成および堆積することに成功した結果を元に,金属イオン溶液の濃度や印加する電源条件によって高精度な金属ナノ粒子の粒径制御の可能性を見出した. さらに情報を埋め込み情報伝達させるための光センサーの検討を行い,実際に埋め込むセンサーとしての結晶体の検討と模擬生体組織からの応答について検討を開始した.最終年度においては生体組織への適用を可能にし生体内外の情報伝達の技術へと繋げて行く.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究では電界誘起気泡による金属から生体組織までの幅広いターゲットへ金属を埋込する技術を発展させ,生体界面を物理的刺激によってアクティブに制御することにより生体組織等に情報を埋込む実装技術を完成させ,外部から接触・非接触にセンサをアプローチして情報伝達することを目標としている. 本年度は電界誘起気泡の気液界面の還元作用によって磁性情報としてパーマロイを析出することに成功した昨年度の結果を元に2023年度は安定かつ高効率に機能性材料を析出するための条件検討を行った.プラズマ誘起の気液界面において微小な高温急冷な反応場を発生することが特異な機能性金属を析出するために重要であることを突き止めた. また電界誘起気泡の気液界面の還元作用によってハイドロゲル上で金ナノ粒子を合成および堆積することに成功した結果を元に,金属イオン溶液の濃度や印加する電源条件によって高精度な金属ナノ粒子の粒径制御の可能性を見出した.さらに情報を埋め込み情報伝達させるための光センサーの検討を行い,実際に埋め込むセンサーとしての結晶体の検討と模擬生体組織からの応答について検討を開始した.よって概ね順調に研究は進んでいると言える.
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今後の研究の推進方策 |
電界誘起気泡の気液界面の還元作用によってハイドロゲル上で金ナノ粒子を合成および堆積することに成功した結果を元に,金属イオン溶液の濃度や印加する電源条件によって高精度な金属ナノ粒子の粒径制御の可能性を見出した. さらに情報を埋め込み情報伝達させるための光センサーの検討を行い,実際に埋め込むセンサーとしての結晶体の検討と模擬生体組織からの応答について予備実験を開始した. 最終年度においては生体組織への適用を可能にし生体内外の情報伝達の技術へと繋げて行く.
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