研究課題
基盤研究(A)
ダイヤモンド中の窒素-空孔(NV)センターが量子光源として注目を集めているが、本研究は、NVセンターの欠点を克服し、さらに高性能な量子光源の実現を目指して、応募者が提案したダイヤモンド中のスズや鉛原子と炭素原子の空孔が作る複合欠陥の光物性を評価し、電荷制御技術の確立や高品質化を行うという研究である。
応募者らが独自に提案・開発したIV族元素を用いたダイヤモンド量子光源の電荷制御技術により優れた量子光源が実現できれば、量子通信のみならず、量子計測などの分野の発展にもブレークスルーをもたらすことが期待され、高く評価できる。また、応募者の研究チームは、材料、デバイス作製、ナノ加工、理論の専門家が集結しており、実績も十分あり、本研究を遂行するための十分な体制が組まれている。