研究課題/領域番号 |
22H00233
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
平賀 あまな 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 准教授 (90436270)
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研究分担者 |
斎藤 英俊 京都女子大学, その他, 研究教授 (30271589)
矢野 賀一 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部, 室長 (60392544)
白木 ひかる 京都女子大学, その他, ラボラトリー・スタッフ (30868154)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 宮内省内匠寮 / 片山東熊 / 旧東宮御所(迎賓館赤坂離宮) / 表慶館 / 旧帝国博物館 |
研究実績の概要 |
本研究は、旧東宮御所、表慶館、旧帝国京都博物館本館、旧帝国奈良博物館本館を中心に、宮内省内匠寮が関わった活動全体を研究対象とし、建築図面、設計図書等の史料の分析と実際の建物の調査により、(1)近代建築への橋渡しとなった構造・設備の新技術の導入と開発、(2)近代建築デザインに影響を及ぼした新材料の利用と工夫、(3)建築施工の近代化の萌芽となる制度・体制の構築、に注目して詳細に分析し、内匠寮の建設事業を評価し、日本近代建築発展に果たした役割を明らかにするものである。第1年度である本年度は、(1)については、耐震性を考慮した鉄骨補強煉瓦造の構造設計を、(2)については、花崗岩を中心とした石材の調達と加工技術を、(3)については、設計、発注・契約、現場管理、直営・請負、技術者・職人の養成などを主に分析した。史料の高度利用化に向けての作業としては、宮内庁宮内公文書館、各国立博物館所蔵史料のうち、特に下記の史料についての分析を行った。 ①宮内庁宮内公文書館所蔵の旧東宮御所設計史料である、『東宮御所工事録(仕様書)』のデータ化と目録の作成、『東宮御所事務提要』内容のデジタル化と分析②宮内庁宮内公文書館所蔵の旧帝国奈良博物館、旧帝国京都博物館の設計史料である『京都及奈良博物館建築工事録』の内容のデジタル化と分析③東京国立博物館所蔵の表慶館図面について、図面数の特定。 現地調査としては、国内旅費を用いて、明治期の花崗岩産地についての調査を行ったほか、日銀京都支店等の同時期の建築について現地調査を行い、宮内省による建物との材料・施工技術の比較のための資料を収集した。 対面、zoomにおいて、明治期の近代建築への橋渡しとなった構造・設備の新技術の導入と開発についての研究会を開催した。これらの研究成果について、日本建築家協会建築交流部会主催の「近代洋風建築研究会」において2度発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度に予定していた関西での調査が延期されたため、繰り越し申請をして2023年度に実施した。
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今後の研究の推進方策 |
研究史料のデジタル化とその分析について、研究計画に従い実施する。現地調査については、調査先との調整を早目に行い、実現可能な調査箇所を確保する。
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