研究課題
基盤研究(A)
本研究では、1分子コンダクタンスによる塩基分子識別に関する応募者の研究実績に基づいて、電極-1分子-電極構造を用いて量子干渉1分子識別法を開発し、電子的な電極-分子間相互作用と電流経路の量子干渉の同時解明を行う。これらの研究を通じて、1分子が固有の量子回路を持ち、電極-1分子-電極構造が量子コンピュータとなることを実証する。
量子ゲートによる量子計算に基づいた1分子識別技術は、学術的にも応用上も大きな意義を持ち、電極-分子-電極構造を流れる電流経路の量子干渉の解明は独創性の高い課題である。電極-1分子-電極構造の量子コンピュータが実証されれば、化学、物理系に留まらず、生物、医科学系と様々な分野への波及効果が期待される基盤技術となる。