研究課題
基盤研究(A)
省電力・高感度で動作可能なスピントロニクスデバイス材料として、反強磁性体型ハーフメタルを創成するための物質設計の指針を得ようとする研究である。第一原理計算による物質予測と候補物質の最適化、候補物質の創製と単結晶化、磁気特性評価と電子状態の解析の各グループの有機的連携により目的達成を目指す。
計算科学的な物質探索、予測された物質の結晶の調製、物性評価の3ユニットでそれぞれ実績のある研究者が加わった研究組織と、合理的で妥当性のある研究計画がなされている。特にフェルミ面近傍の電子状態計測について、新規放射光施設における共鳴非弾性X線散乱の利用を予定している点は高く評価できる。