研究課題
基盤研究(A)
本研究は、低次元量子ドットを利用した半導体について、化学組成・非化学量論性と異種元素のドープ量を精密に制御することによって、量子ドットの電子構造を自在に制御する。さらに、粒子形状・ナノ構造の制御法と自己組織的な結晶組成の変調手法を確立し、量子ドット中の電荷キャリアの取り出しを高効率に行う。非線形光応答を利用する新規光触媒反応系、特に未利用の太陽エネルギーの変換系を創製する。
応募者が高い評価を得ている低次元量子ドットに関する研究実績に基づき、これを一層深化・展開しようとする研究である。光触媒としての機能開拓を目指すものであり、世界的に見てもユニークな研究である。提案における組成、合成法、形状など経験に基づいて明確な方針が立てられている。非線形光応答を高効率化して光触媒反応に展開していく方針など、出口イメージも明確で、実現性の高い提案となっている。