研究課題
基盤研究(A)
アルカロイド系の3、5員環天然物骨格をシード構造として、非天然改変を施し、核酸配列特異的に共有結合して構造変化を誘起する人工アルカロイド化合物を創製する研究である。組換酵素を大規模に導入し、人工化合物と核酸の複合体構造を類型化し得る系統的合成系を構築し、生理機能を有する複合体が得られた場合これを認識するタンパク質の選抜系に発展させる計画である。
化学合成と酵素反応系を高度なレベルで融合し、核酸の構造・機能に作動する化合物を始め、マイケルアクセプターを官能基として導入した化合物も含めた体系的な化合物合成系を提案している。合成される化合物の生理活性および到達し得る合成体系の水準は未知数であるが、新規な生理活性を有する化合物の創製に十分期待が出来る。