研究課題
基盤研究(A)
ポリフェノールの作用により生成された酸化修飾タンパク質が「酸化特異的リガンド」として細胞表面受容体などに結合する。(i)酸化特異的リガンド結合タンパク質の探索、(ii)酸化特異的リガンドを介した細胞機能制御、(iii)酸化特異的リガンドを感知する自然免疫機構の3研究項目を解析し、疾病や健康など、食を通じて生命現象に深く関わるポリフェノールの新しい機能性を解き明かす。
ポリフェノールの機能性発現機能の本質がリジン残基を介した酸化修飾タンパク質であるという事実に伴うリガンド生成に焦点を当て、機能性発現における生理的意義を解明する成果が期待でき、学術的独自性が高い。これまではポリフェノール類の抗酸化剤としての研究が多くあるが、本研究はポリフェノールによる酸化修飾タンパク質に注目したものであり、新たな作用機序解明を発展させるという独創性も高い。