ボルバキアが宿主昆虫を時空間的に制御し、オス殺しを成立させる仕組みを解明する

2022 年度 審査結果の所見

• 研究課題/領域番号: 22H00366
• 研究種目: 基盤研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 中区分39:生産環境農学およびその関連分野
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 勝間 進 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (20378863)
• 研究期間 (年度): 2022-04-01 – 2026-03-31

研究の概要

多くの昆虫の共生細菌であると確認されているボルバキアについて、ボルバキア感染アワノメイガ胚子から培養細胞を樹立し、オス殺し因子候補を同定することに成功したことから、ボルバキアが宿主に感染後に細胞や個体の中でどのような過程を経て共生を成立させ、オス殺しを実行することができるようになるのかを分子レベルで解明する。

学術的意義、期待される成果

共生細菌による宿主のオス殺しに着目し、その制御機構を分子レベルで明らかにすることを目的とする基礎的な研究であるが、成果は環境低インパクトな害虫制御技術の開発等に資すると期待される。