研究課題
基盤研究(A)
乳腺における移行免疫と乳腺防御のための免疫機構に着眼した研究で、その短期的および持続的な抗体産生機構の解明を目指している。この研究目的を達成するため、ハイブリドーマによる産生抗体の同定と、シングルセルRNAseqによる個々の細胞が作る特異的抗原の解析という二つの手法を組み合わせる研究計画となっている。
乳房炎と子牛の下痢症は、酪農の生産効率を著しく低下させる大きな原因となっており、その予防や根治法の開発が望まれている。本研究は、これらの問題克服を目指し、乳腺で作られる抗体の特異性とその産生持続性について、これまでも実績のあるハイブリドーマを用いた手法に加えて新たなシングルセルRNAseq法も用いることで解明する計画であり、乳腺免疫機構に新たなる知見をもたらすと期待される。