研究課題
基盤研究(A)
本研究は、種々のストレスにより生じる異常翻訳の実体の解明と、その感知機構および細胞応答を誘導するシステムの解明を目的としている。特に異常翻訳時に形成される衝突リボソームがどのように感知され、ストレス応答を誘導するのかを明らかにする。また、異常翻訳の解消を担う因子群が同定されていることから、それら因子の生体内での機能を明らかにすることで、異常翻訳解消の生理的意義を明確にする。
応募者らは、翻訳異常停止による品質管理機構をこれまでに発見しており、本研究においては独自に開拓してきた研究の継続性と発展性が認められる。異常翻訳の実体、感知、解消のメカニズムに切り込む意義深い研究提案となっている。また、生理機能解析や構造生物学的解析も含む複合的な研究内容となっており、包括的かつ具体的である。