研究課題
基盤研究(A)
RIG-I様RNAヘリカーゼは免疫機構において重要な役割を担っており、疾患治療の標的としても注目されている。クライオ電子顕微鏡および高速原子間力顕微鏡を用いた静的・動的な立体構造解析を行い、RIG-I様RNAヘリカーゼの多様な作動メカニズムを解明する。さらに、RIG-I様RNAヘリカーゼの機能を制御する環状ペプチドや抗体を取得し、自己免疫疾患の治療法開発も目指す。
細胞質dsRNAを認識し、自然免疫応答を惹起するRIG-I様ヘリカーゼの作動メカニズムは不明な点が多い。本課題の構造生物学的解析によりその理解の進展が期待される。また、環状ペプチドや抗体の開発プロジェクトは、自己免疫疾患の治療法開発に資する可能性がある。