研究課題
基盤研究(A)
本研究は匂いに対する本能的な行動を規定する回路、および刷り込み現象によって後天的に形成される学習回路を解析することで、価値付けや行動出力決定のメカニズム解明を目指す。さらに同一の匂いに対する行動判断がこの2つの回路間で対立する場合にどのような相互作用を介して最終行動が決定されるのか、という問題を明らかにしようとするものである。
マウス嗅覚系における情動や行動の出力判断を、先天的回路から後天的回路に至るまで包括的に解析することにより、価値付けや行動出力決定のメカニズムに迫る研究であり、学術的意義および先進性が極めて高い。また、嗅覚研究だけでなく広く情動研究への波及効果が期待される。