研究課題
基盤研究(A)
新規ペプチド医薬品の開発基盤としてランダムペプチドライブラリを構築することを目的とし、リボソーム翻訳合成により環状β-アミノ酸をペプチド配列に導入して逆平行βシート構造あるいは10/11/11ヘリックス構造をもつペプチドライブラリを作製する。これらのペプチドは構造の剛直さのために標的分子への結合力の向上・細胞膜透過性の向上・血中安定性の向上が期待され、新規ペプチド医薬品開発基盤として有望である。
非天然アミノ酸の導入を可能とする新人工tRNA(Pro1E2)を用いた環状βアミノ酸や環状γアミノ酸をペプチド鎖中に導入する技術は独創的であり、フォルダマーの剛直性により、基質結合力、膜透過性、分解耐性が上がるため、化合物としての有用性はきわめて高い。これまでの実績からも十分な成果が期待できる。