研究課題
基盤研究(A)
本研究は、生体時計と疾病機構との関連を探索し、生体時計を調節して正常化することにより、様々な疾病の治療へと結びつける取り組みである。挑戦的な試みであるが、応募者はすでに生体時計を正常化する処置により加齢性ドライアイの治療ができることを実証している。本研究により、不眠症、加齢性眼疾患、がん、アルツハイマー病の治療法へと展開し、時間医薬イノベーションを創発する。
本研究は、生体時計の研究を臨床分野に積極的に展開する点が独創的であり、学術分野と臨床分野を結ぶ大きな貢献が期待できる。生体時計と関連の深い不眠症だけでなく、加齢性眼疾患、がん、アルツハイマー病への展開は学術的意義が大きい。多数の化合物のスクリーニングなど、治療薬開発には高い能力と大きな労力が必要だが、応募者は高い業績を持ち、各分野での専門家との共同研究を計画しており、十分な成果が期待できる。