研究課題
基盤研究(A)
応募者は、直鎖状ユビキチン鎖とその生合成酵素であるLUBACユビキチンリガーゼを発見し、以後、生化学・分子生物学的手法および遺伝子改変マウスを用いた解析などでユビキチン化の新たな生理的な役割を明らかにしてきた。これまで蓄積してきた知見および予備的検討結果をもとにさらなるLUBACおよび直鎖状ユビキチン鎖の新たな機能と疾患への寄与の解明を目指している。
(1)細胞死における直鎖状ユビキチン鎖の関与の解明と癌治療への展開、(2)自己免疫疾患における直鎖状ユビキチン鎖の役割の解明、(3)LUBACによる細胞死抑制の分子機構の解析、(4)LUBACの病原微生物に対する感染防御機構の検証の主に4つを計画している。いずれもオリジナリティが高く、LUBACを標的とした薬剤開発も含まれており、その成果が大いに期待される。