研究課題
基盤研究(A)
「染色体構造の変動・染色体不安定性(CIN)が、いかにしてがんの生物学的悪性度に寄与するか」という古典的根本的な命題に、がん幹細胞レベルでの解析、クロマチン高次構造解析(生化学、形態学的アプローチ)、中心的制御分子Aurora Bの詳細機能解析、in vitro/in vivo染色体動態解析など、6つの課題に分けて最新技術と自身で構築したモデル細胞などで取り組む研究である。
関連研究での実績を有し、準備状況も良好である。今回の研究の実施により、CINがいかにがんの生物学的悪性度に寄与するのか(Aneuploid paradox)を解明するための新たな成果が期待できる。さらに、クロマチン高次構造情報の顕微鏡画像解析技術の確立は、様々な生命現象の研究にも応用できる可能性がある。