研究課題
基盤研究(A)
本研究は癌抗原に応答するT cellを抑制する制御性B細胞(Breg細胞)のサブセットであるB-1細胞活性化機構の解明を目的とし、1)Toll-like receptorを介したシグナル伝達機構と2)idiotope-driven T-B cell collaboration機構によるB-1細胞の連鎖活性化機構、の2点に着目し、それらのメカニズム解析及び治療法の開発を検討する。
移植免疫と腫瘍免疫を生体防御機構の表裏として捉えた視点は独自的であり、腫瘍免疫におけるパラドックス的な糖鎖応答B細胞の免疫制御機構を解き明かそうとする意欲的研究の提案である。応募者のこれまでの研究活動からも実行可能性は期待され、B-1細胞への分化制御や連鎖活性化機構の解析によって新たな抗腫瘍免疫機序を発見し、癌治療の開発につながる可能性がある。