ひきこもりの生物心理社会的病態理解に基づく多元的な支援法開発

2022 年度 審査結果の所見

• 研究課題/領域番号: 22H00494
• 研究種目: 基盤研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
• 研究機関: 九州大学
• 研究代表者: 加藤 隆弘 九州大学, 医学研究院, 准教授 (70546465)
• 研究分担者: 瀬戸山 大樹 九州大学, 大学病院, 助教 (30550850) ; 征矢 英昭 筑波大学, 体育系, 教授 (50221346) ; 吉川 雄一郎 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 准教授 (60418530) ; 疋田 貴俊 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (70421378) ; 熊崎 博一 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (70445336) ; 境 泉洋 宮崎大学, 教育学部, 教授 (90399220) ; 林 裕子 山口大学, 大学院技術経営研究科, 教授(特命) (90637456)
• 研究期間 (年度): 2022-04-01 – 2026-03-31

研究の概要

本研究は、ひきこもりにおける生物学的、心理学的、社会的因子と相互作用の解明を目指すとともに、ひきこもりの支援方法、特に、遠隔操作ロボットやアバター等のICT技術を用いた支援方法の開発と、それら開発技術をひきこもりの予防・早期支援方法へ応用することを目指す研究である。

学術的意義、期待される成果

ひきこもりの理解・解明に関する従来の視点には、生物学的因子の関与という視点が欠けているが、本研究はそれに着目し、マウス実験からミクログリアの特異的活性化が一つの生物学的因子となっているかもしれないとの仮説を立て、それを解明しようと試みるものであり、学術的意義が高い。また、ひきこもり者へのアプローチとなりえるICT技術を用いた遠隔支援・予防方法の開発も同時に目指しており、社会的成果も期待される。