研究課題
基盤研究(A)
動物移動分散に伴う獣害や風発衝突などの背景のもと、動物搭載型センサを用いて鳥とコウモリの行動を高精度・高解像度で追跡し、移動情報と風況データを統合して移動をとらえる研究である。応募者らのこれまでの動物行動学の基礎研究や飛翔制御モデルの開発等を格段に発展させる提案である。
複雑に変化する風に対して動物がどのように飛翔行動を調整しているかの解明という学術的「問い」は明確である。また、移動データの計測、風データの解析、移動モデルについての個々の研究アプローチも説得力がある。保護区や洋上風車の影響範囲の予測などへの応用が期待される。研究グループはそれぞれの専門において、十分な研究遂行能力を有しており研究環境も整っている。