研究課題/領域番号 |
22H02318
|
研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
矢野 健太郎 明治大学, 農学部, 専任教授 (00446543)
|
研究分担者 |
有村 慎一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (00396938)
越水 静 明治大学, 農学部, 助教 (60823565)
齊藤 大樹 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 熱帯・島嶼研究拠点, 主任研究員 (10536238)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | イネ / 遺伝子発現 |
研究実績の概要 |
弱光条件で栽培するための栽培システムを構築し、イネの野生種、および、栽培品種(在来品種、近代品種)を育成することで、弱光条件下における生育・収量などの形質調査を行った。形質調査により表現型に差異がある品種間での交配を実施し、交雑後代を取得した。また、通常条件下と弱光条件下での遺伝子発現解析を実施し、関連遺伝子候補を探索した。候補遺伝子は、これまでに独自に整備している遺伝子発現ビッグデータ、および、遺伝子機能の知識情報を参照し、生育関連遺伝子であるかを検討した。そして、代謝パスウェイ・データベースとの照合を行い、関連する代謝経路・関連化合物・酵素などの情報を取得した。これらの遺伝子機能情報を統合し、多面的に候補遺伝子の絞り込みを行った。 本年度の実施内容から、構築した栽培システムを用いることで、栽培条件間で表現型に差異がある品種と差異がない品種を分類し、関連遺伝子の候補を選抜し得ることを実証できた。 次年度は、栽培システムを改良すると共に、選抜した品種や系統、および、交雑後代を材料として関連遺伝子の同定を推進する予定である。また、可能な場合には、栽培規模を拡大することにより、より多くの品種・系統の大規模スクリーニング試験を行う。そして、得られた情報を、これまでに集積している遺伝子機能情報・発現プロファイル情報などと統合し、Webデータベース化することにより、有用な遺伝子群の索を加速化する。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
候補遺伝子のリスト化を初年度において実施できたため。
|
今後の研究の推進方策 |
選抜した品種・系統、および、交雑後代を材料として、関連遺伝子の同定をオミックス解析により推進する。
|