本研究は養育者の養育スキルの向上や子どもの破壊的行動の減少に効果的であり、日本でも病院や児童相談所等で実施されている親子相互交流(Parent-Child Interaction Therapy;PCIT)の治療中断に関する要因を検討するために実施された。システマティックレビューにより、国内外で示唆されてきたPCITの中断率や中断要因が抽出した。養育者の心理状態等の養育者関連の要因と親子を取り巻く心理社会的要因の影響が示唆されたことから、養育者の心理評価や発達特性評価、子どもの発達特性評価や行動上の問題の評価、また、親子の関係評価を治療中に実施し、治療完遂・中断に影響する要因を検討した。
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