統計的探究プロセスのモデルは種々あるものの,代表的なものとして,「Problem-Plan-Data-Analysis-Conclusion」からなるWild & Pfannkuch(1999)によるPPDACサイクルがある。PPDACサイクルは全ての相が相互往還に機能することで、問題解決が達成されるとするモデルであるが、これまでの統計教育では、学習する内容がPPDACサイクルのうち、その多くがA-Cに焦点化されている。 本研究では、この前段である「Problem-Plan-Data」に関する授業モデルを開発し、学習者の総合的な統計的問題解決能力を育成する手法を提案することができた。
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