国語科と連携した鑑賞学習の教材開発を行い、児童のポートフォリオから、各学年の「書くこと」について分析した。鑑賞の能力における発達段階の差はあると感じていたが、「書くこと」における主題に迫る発問では、発達段階による段階的な傾向が見られたものの、感じ取り方や考え方などに大きな差はなく、その伝え方に巧拙があることがわかった。さらには、「書くこと」では、鑑賞学習における指導者の発問の重要さが浮かび上がってきた。また、発達段階にみる「書くこと」と「見ること」「話すこと」の3つの観点の違いは、発達段階だけではなく児童の経験や指導者の力量によっても違ってくることがわかった。
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