乾燥させたバイオフィルムは安定的な保存が可能であり,軽量なので取り扱いが容易である.これにより様々な条件検討の効率も向上させることができる.今後は施肥期間を現在の6日から短縮した場合の無機化について実験を行う,各種有機質肥料における無機化について実験を行う,等の微生物による分解について理解を深めることが考えられる.また,培養液を用いて例えばサラダ菜のような作物を栽培することで,培養液中に生成した硝酸が作物に吸収され,成長に利用されるとともに培溶液中から減少していく過程を調べることで,より窒素の循環について理解を深める,などの展開が考えられる.
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