これまで、中学校の英語教育において、現実の世界で英語を活用するような実践的なアプローチについて、その効果を実証した研究は少ない。本研究の成果は、一般的な公立中学校の学習者が、クロームブックを使用して国際交流を行うことが可能であり、しかもその効果が高いことを示したことだ。また、交流方法を選択し、学習者に育成したい資質・能力に的を絞って的確に身に付けさせることができることも明らかにした。すなわち、クロームブックを国際交流に有効に活用する方法を提示したことは、GIGAスクール構想が掲げる「個別最適な学び」と、教育振興基本計画に掲げる「グローバル人材」を育成することに貢献し、教育的に大変意義深い。
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