本研究では,mutationによってvariationが得られることを生徒が学習することを目的とし,イネの形状に関与する遺伝子(GW5)と,アミロース含有量に関与する遺伝子(Wx)を題材とした実験教材の開発を行った。生徒による実験を行うために,市販の精米からDNAを抽出する方法を検討し,コンタクトレンズ用タンパク質分解酵素を用いる簡易法でDNAを抽出できることが分かった。簡易法で抽出した5種類のイネの胚乳のDNAを鋳型として,今回,設計したWx遺伝子の多型の一つであるWx-a検出を含む4種類のプライマーを用いてPCR法により増幅し,電気泳動法にて5種類のイネの配列の差を確認することができた。
|