各条件における各測定項目の中央値と条件間の変化量の差を調査した結果、自律神経反応は、揺動刺激条件において有意差がみられた(p<0.05)。また、各測定項目の条件間の変化量については、自律神経反応の変化量に有意差がみられた(p<0.05)。さらに、担任に実施した観察用質問紙の回答の各条件の中央値と効果量を算出したところ、“リラックス”の項目のみ有意差がみられ(p<0.05)、効果量はlargeであった。よって、本研究結果から、揺動ベッドの揺動刺激は、重症心身障害児者の自律神経反応に好影響を与え、リラクセーションを促進する効果があることが示された。
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