日本で初めての障害理解に関する専門書である「障害理解-心のバリアフリーの理論と実践-」 (徳田・水野,2005)刊行以後の、小中学校における障害理解教育に関する文献調査を行い、レビュー資料を完成させた。また、通級指導の体験学習を含む障害理解教育では、周囲児童の障害に対する考え方に変化が見られたことから、今後の障害理解教育を推進していく上で、通級指導がその役割の一部を担うことができる可能性を示すことができた。さらに、1時間の授業だけでは児童の障害理解の深めきれないこと、疑似体験では「工夫すればできる」という視点にたって授業設計をする必要があることなどの課題を明らかにすることができた。
|