中高で学ぶ物理では、物体の運動を表す速度や加速度、力のベクトルが多用される。しかし、これらは見ることができないため、初学者である生徒が理解する上で大きなハードルとなってきた。そこで、仮想現実技術(AR:Argumented Reality)とスマートフォンやタブレットのセンサーを活用することで、ベクトルを空間に可視化できないかと考えた。 その結果、速度、加速度、力のベクトル等を空間に可視化する新しいアプリ「MotionsAR」を開発できた。これにより、生徒は手持ちのスマートフォンでアプリを起動するだけで、手軽かつ自由に三次元運動を解析し、運動の特徴を直感的に理解することが容易になった。
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