本研究では、タコクラゲに共生している渦鞭毛藻類Symbiodniumの仲間を確実に分類する方法として、宿主にはなく共生藻のみに見られる葉緑体に関連する遺伝子(cp23Sドメインv領域)を用いた分子分類の実験系を確立させた。これにより、鹿児島で採集されたタコクラゲの共生藻はクレードB(Breviolum sp.)、高知と石川のものはクレードC(Cladocopium sp.)に分類されることが示唆された。この他、タコクラゲおよび、鹿児島由来の共生藻を単離・培養したクローン株の18SrDNAを併せて基礎データとし、これらを用いた探求型授業を考案した。
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