大規模地震等発生に伴い、地震活動の詳細を把握することは防災上重要であり、場合によっては活動域周辺に於いて、早急に臨時の地震観測網を展開する必要に迫られます。ところが、現地は地震による道路損壊や崖崩れに伴う通行止めといった制限を受け、徒歩で観測地点へ移動せざるを得ない状況に遭遇することがあります。そこで、臨時観測網を少しでも早く展開する為には、観測機材の総重量を軽くすることが大切です。今回開発した地震計用保護カバーは、従来多用されていたコンクリート製に比べ、強度及び防水性能を保ちつつも、大幅な軽量化に成功しました。これにより、移動を含めた現地作業効率の大幅な向上が実現しました。
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