本研究は、住宅等の構造用製材となる国産木材の有節材において、節が多く見た目が悪い、または構造材として使用に適さないと判断され利用されない製材について、有効活用するための基礎データの収集を行った。木材は人工的材料とは異なり不均質な材料であり、樹種によってもその差異が存在する。そのため、サーモグラフィを使用し、節周りの局所的なひずみを可視化した。 試験体は、能登アテとし、科学的根拠はなく現場技術者の経験に基づいて建材として使用可能か否かの2種類を判断してもらい比較を行った。データは縦圧縮試験でひずみゲージを貼付け、サーモグラフィの撮影は20kN毎、最大荷重後は10秒ごとに取得した。
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