TOF-SIMS分析において、検出感度の高い有機分子と、感度の低い有機分子を評価対象として選定し、これらの混在下における、それぞれの分子の検出感度を調査した。さらにこれらの混合試料に対して、イオン化を促進させる酸を濃度を変えて添加し、個々の分子の感度が最も向上する前処理条件を探索した。 本研究により、有機分子そのものの検出感度は、複数の分子の混在化下において得られる感度と相関がないことがわかった。さらに有機分子の混在下では、分析対象の濃度に対して100-1000倍程度の添加剤を混合させることで、評価分子の感度が最も向上することが明らかとなった。
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