大麻リキッドはその見た目から、電子タバコ用リキッドに大麻草から成分を抽出して加えているのか、大麻成分を人工的に化学合成したものを加えているのかを区別することが困難であった。しかし、その違いにより法規制が異なる(大麻取締法又は麻薬及び覚醒剤取締法)ことから、その識別は本来重要なものである。本研究では実際に大麻リキッド使用者や販売者が、CBDをTHCへと変換する際に想定される条件において、その経時的な変遷に加え、合成品特有の指標となる化合物を明らかにし、更に電子たばこの加熱による受動的なCBDからTHCへの変化の有無を検証した。これらの結果は化学合成由来のTHCを選別する一助になるものと考える。
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