中毒事案が散見される含リンアミノ酸系除草剤グリホサート(GLYP)についてヒト血液中GLYPの新規定量分析法を開発した。血液にGLYP・安定同位体置換GLYP(①)を添加し、簡便・迅速な固相誘導体化法(②)による前処理を行い、生成物を質量分析法(③)で検出したところ、非常に精度の高い定量が可能となった。
①安定同位体置換GLYP:GLYPと極めて類似した性質を持ち、様々な誤差を補正する役割を担う物質②固相誘導体化法:固相(吸着剤)に目的物質を保持させた状態で誘導体化反応(目的物質に化学反応を施し、その性質を変化させること)を行う方法③質量分析法:化学物質をイオン状態とした後、その質量を調べる方法
|