サイトカインの一種であるインターロイキン-6(IL-6)の遺伝子多型が、オシメルチニブの体内動態あるいは治療効果に及ぼす影響について検討した。また、薬剤性肺炎の発症に寄与するインターロイキン-1β(IL-1β)に着目し、これらサイトカイン遺伝子多型と副作用発現との関連性について検討した。 IL-6 -634C>G遺伝子多型は、オシメルチニブの治療効果の指標である生存期間と関連し、IL-6 -634C/C、C/G、G/G遺伝子多型の3群間でオシメルチニブの血中濃度に差を認めた。IL-1β -31C>T、-511C>T遺伝子多型と副作用である薬剤性肺炎との間に関連性は認められなかった。
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