医薬品副作用データベースを用いて、グリチルリチン酸(GL)含有漢方薬を服用している患者における偽アルドステロン症発症を低下させていると予測される経口抗菌薬を抽出した。LPS腹腔内投与による神経炎症モデルマウスに対し、GL、ジアゼパムおよびペントバルビタールを腹腔内投与し、正向反射消失作用持続時間(LORR-time)を測定した。データベース解析により抽出した抗菌薬の前投与群ではLORR-timeは延長した。抗菌薬非投与群ではLORR-timeは延長しなかった。以上よりこれらの抗菌薬は腸内細菌叢に影響を与え、GLからグリチルレチン酸(GA)への代謝を妨げ、GA吸収を低下させることを明らかにした。
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