先行研究として、2018年1月から2020年12月までに初めてオラパリブが投与された患者を対象に症例対照研究(附属病院倫理委員会H2021-184)を行った結果、対象患者40名のうち、18名がグレード3以上の貧血を発症した(発症日数中央値 66日)。そのうち、9名はRDW-SD値が高い大球性貧血(100<MCV:65fL vs MCV≦100:51fL, p=0.012)であった。 基礎研究によりオラパリブによる貧血の要因を明らかとし、支持療法の確立に繋げることは、PARP阻害薬に対する支持療法の基盤となる有益な情報が得られると考えられる。
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