研究課題
奨励研究
抗菌薬バンコマイシン(VCM)を使用する際の用法用量は患者の腎機能に基づいて設定される。本研究では、VCMの投与量設定への適用を企図した、救急搬送患者の血清クレアチニンによる腎機能評価の新規補正法を目的とし臨床研究を行った。これまでに、VCM投与開始時点の血清アルブミン値とCRP値が、VCMの投与量設定における腎機能の過大評価と関連している可能性を見出した。現在、これらの因子の影響力についてさらなる検証を進めている。
医療薬学
本研究において、救急搬送患者においてVCMの投与量設定時に腎機能を過大評価し得るリスクを一部明らかにした。本研究成果は、救急搬送患者に対するVCM投与量設定のための血清クレアチニンによる腎機能評価の新規補正法構築に直結する極めて有益な知見である。