小児の用法用量が設定されていない医薬品など,医療上のニーズが著しく充足されていない医薬品等を「特定用途医薬品等」とされている。小児における医薬品の薬物動態(PK)は年齢や,身体のサイズ,成熟度によって劇的に変化するため,それらの成長に応じた用法用量が必要であり,画一的に設定することは困難である。 一方,特に,新生児期から小児期では,感染症の罹患率が成人よりも高く,様々な抗菌薬が使用されているが,用法・用量が設定されているのは多くなく,小児患者への最適な投与法は,ほとんどの薬剤において未だに確立されていない。 よって,本研究の着手により,小児領域における薬物療法適正化が推進されると思われる。
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